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『日本三國』阿佐馬芳経とは?ツネちゃんさんの強さとクセの正体を考える
ビーム教官
『日本三國』に登場するキャラクターの中でも、ひときわ強烈な存在感を放っている人物がいます。
その名も、阿佐馬芳経(あさま よしつね)。
……と言われても、「誰だっけ?」となる人もいるかもしれません。
でも、
「ツネちゃんさん」
と言えば、ピンとくる人も多いのではないでしょうか。
名門・阿佐馬家宗家の嫡子。
武術に優れた自信家。
そして、自分の能力や存在価値を疑うことを知らないほどの強烈な自己肯定感。
普通なら、かなり近寄りがたいキャラクターになりそうです。
ところが、この人物には「ツネちゃんさん」という、妙に親しみのある呼び名があります。
この「阿佐馬芳経」と「ツネちゃんさん」のギャップこそ、彼のキャラクターを理解するうえで面白いポイントだと思います。
今回は『日本三國』の阿佐馬芳経について、プロフィールや性格だけではなく、
「なぜツネちゃんさんはこんなに印象に残るのか?」
というところまで考えてみます。
※この記事には『日本三國』の原作に関するネタバレが含まれます。

阿佐馬芳経とは?
阿佐馬芳経は、『日本三國』に登場する大和の人物です。
大和建国の功臣でもある名門・阿佐馬家宗家の嫡子で、和歌山郡の出身。
そして、周囲からは「ツネちゃんさん」と呼ばれています。
武術に優れており、本人も自分の実力を高く評価している人物です。
さらに、ただ強いだけではありません。
芳経には、
「自分の力で三国時代を終わらせ、国民すべてから尊敬される存在になりたい」
という非常に強い上昇志向があります。
つまり、
名門の家柄
武術の才能
強烈な自信
高い上昇志向
強い承認欲求
を持った人物です。
こうしてプロフィールだけを見ると、かなり「エリート」っぽいキャラクターです。
実際、他人を見下すような態度を取ることもあり、決して人格者として描かれているわけではありません。
ところが、そこに「ツネちゃんさん」という愛称が加わる。
このギャップが、阿佐馬芳経というキャラクターを一気に面白くしています。
「ツネちゃんさん」の本名は阿佐馬芳経
まず覚えておきたいのが、
ツネちゃんさん=阿佐馬芳経
ということ。
「ツネちゃんさん」という呼び方があまりにも印象的なので、初めて登場したときには、
「ツネちゃんさんって何者?」
となりやすいキャラクターです。
本名は阿佐馬芳経。
読み方は「あさま よしつね」です。
阿佐馬家という名門の宗家嫡子であり、作中でも重要な立場にいる人物です。
それなのに、呼ばれ方は「ツネちゃんさん」。
この名前の落差がすごい。
「阿佐馬芳経」と言われると、いかにも歴史ものに登場する名門武将のような雰囲気があります。
ところが、
ツネちゃんさん。
急に距離が近くなります。
この呼び名だけで、キャラクターに妙な親しみが生まれるんですよね。
なぜ「ツネちゃんさん」と呼ばれるのか
芳経の名前から「芳経(よしつね)」の「つね」を取って、「ツネちゃん」と呼ばれていると考えられます。
そして面白いのが、そこにさらに「さん」が付いていること。
普通なら「ツネちゃん」で終わりそうです。
ところが、
ツネちゃんさん。
これが絶妙です。
「ちゃん」と「さん」という、普通なら少し不思議な組み合わせ。
かわいらしさと敬意が同居しています。
そして、これが芳経の立場にも妙に合っています。
彼は名門の嫡子なので、単純に「ツネちゃん」と親しげに呼ぶだけでは少し軽すぎる。
一方で「阿佐馬芳経」と呼べば、かなり硬い。
その中間にあるのが、
ツネちゃんさん。
なのではないでしょうか。
もちろん、これは作品内の呼称から見た個人的な解釈です。
ただ、この呼び名のおかげで、芳経というキャラクターには独特の親しみやすさが生まれているように感じます。
名門・阿佐馬家の嫡子
芳経を語るうえで外せないのが、彼の家柄です。
阿佐馬家は、大和建国の功臣でもある名門。
その宗家の嫡子が芳経です。
つまり、芳経は生まれた時点でかなり恵まれた立場にいます。
しかも本人には武術の才能がある。
家柄だけではなく、本人自身にも能力があるわけです。
ここが芳経の強烈な自信につながっているのでしょう。
「自分は名門の人間だから偉い」
だけではありません。
「自分は実際に強い」
という裏付けもある。
だからこそ、芳経の自信は単なる虚勢ではありません。
実力のある人間が、本気で自分を高く評価している。
ここが面白いところです。

芳経は「ただの嫌なエリート」ではない
芳経は他者を見下すような態度を取ることがあります。
自分が上位に立とうとする傾向も強い。
そのため、初見では、
「うわ、嫌なやつだな……」
と思う人もいるかもしれません。
ただ、芳経を単なる「嫌なエリート」として見てしまうと、少しもったいない。
なぜなら彼は、自分の能力にかなり正直な人物だからです。
自分は強い。
自分には価値がある。
自分なら大きなことを成し遂げられる。
そして、それを隠そうとしない。
現実の人間関係では、なかなかここまで自分を肯定できません。
普通は、
「いやいや、僕なんて……」
と少し謙遜したりします。
ところが芳経は違う。
「自分は凄い」
という前提で生きています。
この極端さが、嫌味にもなる一方で、キャラクターとしての強烈な魅力にもなっています。
芳経の最大の特徴は「強烈な自己肯定感」
個人的に、芳経というキャラクターの中心にあるのは「武術」だけではないと思っています。
むしろ重要なのは、
自己肯定感の強さ
です。
芳経は、自分の能力を疑わない。
そして、自分が大きなことを成し遂げることも疑わない。
三国時代を終わらせ、自分の力で国民から尊敬される存在になる。
そのくらい大きな目標を持っています。
普通なら、
「そんなこと自分にできるのか?」
という迷いが入りそうなところです。
しかし芳経の場合、まず「自分ならできる」というところからスタートする。
これは青輝との対比を見ると、さらに面白くなります。
三角青輝と阿佐馬芳経は「知」と「武」の対比
芳経を語るうえで、やはり外せないのが主人公・三角青輝です。
青輝と芳経は、かなりタイプが違います。
青輝は知略型。
物事を分析し、人を動かし、言葉や理屈によって状況を変えていく人物です。
一方の芳経は武術に秀でています。
つまり、かなり単純化すると、
青輝=知
芳経=武
という対比を見ることができます。
この違いが、二人を並べたときに面白い。
青輝だけでも物語は成立します。
しかし、青輝と正反対に近い芳経が加わることで、
「力で道を切り開く人間」と「知恵で道を切り開く人間」
という違いが見えてきます。
そして二人は、最初から仲良く意気投合するわけではありません。
大阪で出会い、ひと悶着ありながらも、最終的にはともに登龍門へ挑むことになります。
この出会いが、二人の関係を考えるうえでも重要です。
芳経と青輝の出会いが面白い
青輝が大阪へ向かう目的は、辺境将軍・龍門光英への仕官。
そのための試験である「登龍門」に挑むためです。
一方、そこで出会ったのが芳経。
しかも、普通の出会いではありません。
大阪のチンピラたちに「ツネちゃんさん」として担がれている青年として登場します。
この時点で、
「なんだ、この人……」
となります。
青輝からすると、かなりクセの強い人物との遭遇です。
しかし、そんな芳経もただの変人ではない。
名門出身で武術に優れ、自分の力で大きなことを成し遂げようとしている。
そして、青輝と同じく登龍門へ挑むことになる。
ここで、
知略の青輝と、武の芳経
という構図が生まれます。
芳経の「強さ」は武術だけではない
芳経の強さを考えるとき、単純に「武術が強い」で終わらせるのは少しもったいないと思います。
彼には、もう一つ強烈な武器があります。
それが、
自分を信じる力。
です。
これは青輝とはかなり違います。
青輝は状況を分析し、最適な方法を探します。
一方で芳経は、
「自分ならできる」
という自己認識を土台にして行動する。
だからこそ、多少無茶に見える場面でも迷いが少ない。
もちろん、これは長所だけではありません。
自信が強すぎれば、他人を見下したり、判断を誤ったりする危険もあります。
つまり、
芳経の強さと弱さは、同じところから生まれている。
ここが、このキャラクターの面白いところではないでしょうか。
「母親が大好き」という、もう一つのクセ
そして芳経を語るうえで外せないのが、母親への強い思いです。
芳経は母親から英才教育を受けて育った人物。
そのため母親を非常に敬愛しており、かなり強いマザコンとして描かれています。
母親の伝記を書いているほどです。
……ここまで来ると、かなりクセが強い。
名門の嫡子。
武術の達人。
強烈な自己肯定感。
そしてマザコン。
属性を並べるだけでも濃い。
しかし、ここにも芳経という人間の根っこが見えます。
彼の自己肯定感は、突然生まれたものではありません。
自分を育ててくれた母親への強い尊敬。
その母親から受けた教育。
そして、その教育によって形成された自分自身への自信。
芳経にとって「自分が凄い」という認識と「母親が凄い」という認識は、かなり近いところにあるのかもしれません。
そう考えると、単なるギャグ的なマザコンではなく、芳経の人格形成そのものに関わる要素として見えてきます。
なぜ「ツネちゃんさん」は憎めないのか
ここまで見てくると、芳経はかなり面倒くさい人物です。
名家。
自信家。
上昇志向が強い。
承認欲求も強い。
他人を見下す。
マザコン。
……なかなかの役満です。
それなのに、なぜか嫌いになりきれない。
その理由の一つが、
「自分自身を演じていない」
ことなのではないでしょうか。
芳経は「謙虚なふり」をしません。
自分は凄いと思っている。
凄いから凄いと言う。
自分が上に行きたいなら、上に行きたいと言う。
母親が好きなら、母親が好き。
かなりストレートです。
もちろん、他人を見下すことまで肯定できるわけではありません。
ただ、裏表の少ない人物として見ることはできます。
その極端さが、結果としてキャラクターの愛嬌につながっているように思います。

「阿佐馬芳経」と「ツネちゃんさん」のギャップ
ここで改めて、名前について考えてみます。
阿佐馬芳経。
いかにも格式が高い。
一方、
ツネちゃんさん。
ものすごく親しみやすい。
この二つが同じ人物です。
このギャップは、キャラクターデザインとしてかなり強いと思います。
しかも見た目も特徴的。
おかっぱの髪型で、整った中性的な雰囲気を持っています。
そこへ福山潤さんの声が加わることで、さらにキャラクターとしての存在感が強くなっています。
「名門の嫡子」という設定だけなら、もっと硬いキャラクターになっていたかもしれません。
「武術の達人」という設定だけなら、もっと単純な強キャラになっていたかもしれません。
「自信家」という設定だけなら、ただの嫌味な人物になっていたかもしれません。
ところが、
名門+武術+自信家+マザコン+独特のビジュアル+ツネちゃんさん
になる。
これで一気に「阿佐馬芳経」という唯一無二のキャラクターになるわけです。
WEB制作の視点で見ると、かなり「キャラ設計」が上手い
ここからは少し個人的な見方です。
WEB制作をしていると、
「一瞬で覚えてもらう」
ということが、ものすごく重要になります。
サイトでもそうです。
どれだけ内容が良くても、最初の数秒で「何のサイトなのか」「何が特徴なのか」が伝わらなければ、ユーザーは離れてしまう。
キャラクターも少し似ています。
名前だけ。
見た目だけ。
性格だけ。
このどれか一つでは、記憶に残りにくい。
ところが芳経には、
「ツネちゃんさん」という強いフックがある。
そこに、
名門の嫡子
武術に秀でる
強烈な自己肯定感
上昇志向
マザコン
おかっぱ
福山潤さんの声
が重なっている。
つまり、一つのキャラクターの中に複数の「記憶のフック」が用意されています。
だから覚えやすい。
そして一度覚えたら、
「ツネちゃんさんって何者なんだ?」
と、さらに知りたくなる。
キャラクターを検索するという行動にもつながりやすい設計です。
これはWEB制作でいうところの、
「入口を一つ作って、そこから複数の情報へ誘導する」
構造に少し似ています。
芳経は青輝の「もう一つの可能性」にも見える
そして個人的に面白いと思っているのが、芳経と青輝の対比です。
二人とも、現状を変えようとしている。
二人とも、今の日本をそのまま受け入れているわけではない。
そして、どちらも「自分が何かを成し遂げる」という強い意志を持っています。
ただし、アプローチが違う。
青輝は知略。
芳経は武。
青輝は人や社会の構造を読み、言葉や策で動かしていく。
芳経は、自分自身の能力を武器に前へ進もうとする。
だから二人は対照的でありながら、完全な正反対でもない。
むしろ、
「強い意志を持って時代を動かそうとする若者」
という部分では共通しています。
この共通点があるからこそ、二人の関係は単純な「仲間」や「ライバル」では終わらないのではないでしょうか。
阿佐馬芳経というキャラクターの面白さ
ここまで阿佐馬芳経を見てきました。
改めて整理すると、芳経はかなり複雑なキャラクターです。
名門の嫡子。
武術に秀でている。
自信家。
上昇志向が強い。
承認欲求も強い。
他人を見下す一面がある。
母親を非常に敬愛している。
そして、
ツネちゃんさん。
この最後の一つが、やっぱり強い。
「阿佐馬芳経」という名前だけなら、格式のある武人。
「武術に優れた名門の嫡子」だけなら、よくあるエリートキャラクター。
でも「ツネちゃんさん」という愛称が加わることで、一気に人間味が出る。
さらに青輝との対比によって、単なる強キャラではなく物語上の役割も見えてくる。
だからこそ、芳経は『日本三國』の中でも非常に印象に残るキャラクターになっているのだと思います。
まとめ|ツネちゃんさんは「強い」だけじゃない
阿佐馬芳経は、名門・阿佐馬家宗家の嫡子。
武術に優れ、自分自身の能力にも強い自信を持っています。
そして、自分の力で三国時代を終わらせ、国民から尊敬される存在になるという大きな野望を持っています。
一方で、他人を見下す傾向や強い承認欲求、母親への強い愛情など、かなりクセの強い部分もあります。
しかし、そのクセの強さこそが芳経の魅力。
そして、そのすべてを象徴しているのが、
「ツネちゃんさん」
という呼び名なのではないでしょうか。
「阿佐馬芳経」という硬い名前。
「名門の嫡子」という重い立場。
「武術に優れた自信家」という強烈な個性。
そこに「ツネちゃんさん」という妙に親しみやすい名前が乗る。
このギャップが、なんとも面白い。
そして主人公・三角青輝が「知」で道を切り開こうとするのに対し、芳経は「武」と「自信」で道を切り開こうとする。
二人を並べて見ることで、『日本三國』という作品が描いている「人間がどうやって時代を動かすのか」というテーマも、より見えてくるように思います。
強い。
偉そう。
クセが強い。
でも、なぜか気になる。
そして気づけば、
「阿佐馬芳経」ではなく「ツネちゃんさん」と呼びたくなる。
それが、阿佐馬芳経というキャラクターの面白さなのかもしれません。
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